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シリアスからギャグまで書きなぐり。  ギン乱(BLEACH)と主ビア(DQ5)を取り扱っています。
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すごい雪が降ってきました。
午前中にきれいに雪かきしたのに、もう真っ白。
私の腰と手首をどこまで痛めつければ気がすむのか・・・・。

今日は通販で素敵サイト様の主ビア本を注文しました。
今から届くのがものっそい楽しみです。

あと、昨日DQ+さまに登録させていただきました。
主ビアで登録したので、品数をもりもり増やしていけたらなぁと思います。

では、お題続きです。
【この想いは何時からか】
ヘンリー視点の主ビアのはずが、いつの間にやらゆるいヘンマリに。
そしていつの間にやらお題がとったつけたように。
あれれ~?←コナン風に
それでも読んでくださるという方は、下からどうぞ。

「父上」
一人息子が妙に真剣な顔をして、俺に近づいてきた。
「どうした?コリンズ」
「父上にお聞きしたいことがあります」
いつになく神妙な面持ちの息子に少し緊張しながら俺は息子に目を合わせるためにしゃがみこんだ。
「なんだ?」

「母上は、父上の女神なんですか?」

息子のどっきり発言にヘンリーは凍りついた。
隣ではマリアがまぁ、とかのんきな返事をしながら微笑んでいる。
「ど、どうした?き、急に」
どもりながらも、なんとか父の威厳を保とうとヘンリーは口を開いた。
「ティミーとポピーが言ってました。『お母さんはお父さんの女神なんだ』って。『コリンズ君ちは違うの?』って。僕は、父上が母上のことを女神だと言っているのは一度も聞いたことがないから・・・」

あの天然口説き野郎め(ビアンカちゃんにのみ)・・・・。
確かにビアンカちゃんはお前の女神なんだろ?とからかったことはある。
だが、それも10数年前のことだ。今でも言ってやがるのか、あいつは!
グランバニアの万年バカップル夫妻に心の中で思いっきり舌打ちしながら、ヘンリーはこの窮地をどう切り抜けようか必死に考えていた。

「はは、そうだよ。マリアは俺の女神だ」
なーんて、言えるはずないだろう!
二人だけの睦言ならともかく、子供の前で赤裸々に告白するほど俺はオープンな人間じゃない。
隣のマリアは期待するような笑顔で、いやむしろおもしろがっているような笑顔で俺を見つめている。
おいおい、ここは俺をフォローしてくれるところじゃないのか?
だいたいコリンズもコリンズだ。
普段はこっちが舌を巻くほどひねくれてやがるのに、何でこんなことだけ素直に受け入れてくるんだ!
そして、グランバニアの双子は純粋すぎる!両親のバカップルぶりに耐性がつきすぎだ!あれを標準と思ってもらっちゃ、こっちも困るしいずれコリンズも困るだろう・・・・。

「どうなんですか?父上?」
思いつく限りの人物に心の中で文句を唱えていると、コリンズが焦れたように話した。
これは大人の常套手段。子供がそんなこと知らないくていい!で、行くしかない。
すると、
「私も聞きたいですわ、ヘンリー様」
うぉい!マリアー!!!
まさか妻に退路を断たれるとは・・・・。
ここは言うしかないのか?言うしかないのか?
俺だって、マリアのことは女神だと思ってる。
あの地獄の中で、彼女の存在こそが希望だった。
それこそ、リュカにとってのビアンカちゃんがそうであるように。
それくらい愛してる。ただ、そう簡単に口にはできないだけだ。
それに・・・、この場でそれを口にしてしまったら、確実にコリンズはグランバニアの双子たちに結果を報告するだろう。
そして、それはあのバカップルに・・・・・・
だぁー!!!それだけはダメだ!絶対ダメだぞ!!
「父上!」

「マリアは俺の特別だ」

「・・・女神ではないんですか?」
「とにかく特別だ。よし、話は以上だ!」
かなり不満げな顔のコリンズを部屋から追い出し、はぁーっと大きくため息をついた。
クスクスっという笑い声の方を振り返ると、そこには口元を手で覆ったマリアがいた。
かなりきまりの悪い顔の俺を見て、
「あなたにしては、かなりがんばった方ですわね」
と微笑んだ。
「・・・俺だって思ってないわけじゃないんだからな」
「はい」
肩を抱きながら話す俺に、まだマリアはクスクス笑っている。
「特別の中に、女神も含まれてるんだからな」
「はい」
わかってますよ、という含み顔で笑うマリアにまだ少し不満が残るが、最後にはマリアが満面の笑顔を見せてくれたからよしとする。
ったく、なんで俺がこんな目に。


「お父さん、ヘンリー様はマリア様のこと特別なんだって」
「それ、コリンズ君が言ってたの?」
「はい!うちのお母さんは女神だって教えてあげたら、コリンズ君も教えてくれました」
「それは・・・、ヘンリー君がんばったなぁ」
クスクス笑う父に首を傾げながら、双子の兄弟は続ける。
「お母さんはいつからお父さんの女神なの?」
「そうだなぁ。きっと、出会った時からずっとだと思う」
「ずっと?」
「そう、ずっと。いつだってビアンカは僕の光だ」
嬉しそうな父の顔に、双子は顔を見合わせる。
いつも穏やかな微笑みを浮かべている父だが、表情を崩すことはあまりない。
そんな父がこんなに嬉しそうな顔をしているのだ。
それを見て、自分たちも嬉しくなる。
家族みんなを嬉しくさせるのだから、やはり母は女神であり、光なのだ。


「父上、母上は光ですか?」
「おい、今度は何を吹き込まれてきたんだ」
数日後、またもコリンズの質問攻めにあうラインハット宰相が目撃されている。

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