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クリスマスまで一ヶ月きっちゃった!!
ああ・・・・またネタを考えなきゃなぁ。たぶん順調にいけば、5000hitくらいと重なるから、同時企画にしようかな。
うん。どっちにしろ、微塵のネタもまだ浮かんでない・・・・orz
このまま眼を閉じてしまえば全てが終わる。この非力な強さで抗い続ける日々に、終止符を打てる。
そう思って眠りに付いた日の次の朝、あいつは必ず必ず帰ってきた。
まるで私が逃げていくのを阻止するように。私が現実から目をそらさないように。
「ただいま、乱菊」
もう、おかえり、と言ってやる気さえ起きない。なのに、口から滑り出す言葉は、
「おかえり、ギン」
あぁ、まただ。どうして、私は、おかえり、と言ってしまうのだろう。
これさえ言わなければ、こいつはもう帰ってこないと思うのに。このまま逃がしてくれると思うのに。
もう、こいつに言語機能まで侵されたと思うしかない。
いまや私の持つ全ての中で、こいつからかろうじて逃れているのは、この思考だけ。
それすらも、もうすぐ完全に侵される。
その前に逃げなきゃ。遠くまで。できるだけ遠くまで。
ここにいてもいい、なんて、考えに侵される前に。
ギンが出ていった瞬間に、目を閉じてしまえればいいのに。
そうすれば、あいつのいない絶望に打ちひしがれることなどなくなる。
戻ってきてくれる、なんて希望に縋る、醜い私を見ずに済む。
一人で大丈夫だと思わせて。
一人だったのだと、最初から一人だったのだと、私に言い聞かせてから出て行ってよ。
期待など全部無くして出て行ってよ。
もう望まないから。二人でいることなんてもう望まない。
だから、せめて、あなたのいる世界を壊していって。
「向こうの山に、うまそうな実なっとる木見つけてん。明日、いっしょに行こな」
「明日だけ?」
「・・・・明日もあさっても、ずっといっしょに行こう?」
あんたの口からは、私を傷つける言葉しか出てこないわね。
優しい嘘のふりをした刃を向け続けるあんたと、刃に貫かれて微笑む私と、いっしょにいなくなってしまえば、私はここから立ち去れるのに。
あのときあんたに拾われたのは、こんなに苦しい思いをするためだったの?
いつかSSにするかも。
いつの間にか言い訳しなければ動けないようになった。
一つ一つの行動に意味をつけなければならないなんて馬鹿げてる。
意味がなければ行えない自分を嘲笑う。
「僕、動物やったらよかったなぁ」
「なんで?」
「何しても本能、の一言でで片付けれるやん」
「そのかわり、しゃべれないじゃない」
「ええよ別に。元々そんなしゃべっとるわけやないし」
そうね。あんたがしゃべることは余計なことばっかり。
肝心なことは何一つ言わないものね。
「じゃあ、狐になれば」
「乱菊は?」
「は?」
「乱菊は何になんの?」
「あたしは人間でいい」
「いっしょに動物なってくれへんの?」
「一人でなれば」
「一人でなるくらいなら僕も人間のままでおる」
君といれることが全ての意味だ。
「ギン!」
目の前で乱菊が微笑んでいる。ここに君がいるはずなど絶対にないのに。
あぁ、これは夢の世界か。だって君は幼いあの日の君だ。
「ギン、どうしたの?」
どうもしない。君がいることが嬉しくて。
「へんなのは名前だけにしときなさいよ?」
相変わらず厳しいなぁ、乱菊は。あのころに戻ったみたい。
「戻りたいの?」
今こうして君がここにいてくれたらそれでいい。
「嘘つき」
どうして?
「あなたが会いたいのは、今の私でしょ?」
戻れるはずなんてない。だから今は君とこうしていたい。一番幸せだったころの君と。
「私が幸せにできるのはあのころのギンだけよ。甘えないで」
そっくりだね、今の君と。
「当たり前でしょ。私は私だもの」
なら教えて。どうしたら僕は幸せになれる?
「そんなの自分で考えて」
あぁ、やっぱり君は君だね。