願わくばそれが君にとっての幸せになりますように

久々です。
４月はもうリア充にもほどがあるわ！というくらい仕事が忙しくて、パソコンを開く暇さえないくらいの忙しさでもう私泣いちゃう！というくらいの忙しさでした。
やっと訪れた連休を嫌というほど満喫してやろうと思ってるのに、もう2日も過ぎちゃったってどいこと！？
気づけば明日1日休んだらもう平日じゃないですか。
世の中厳しいなぁ・・・・。

まぁ、久々にパソコンを開いたので、お題でも更新しようかと思います。
何やら病んだ５主になりましたが、よければ読んでやってください。
では下からどうぞ。

好きだよ

彼にプロポーズされてから、何度この言葉を聞いただろう。
飽きることなく繰り返されるこの言葉はまるで魔法の呪文。
彼の声で聞かされることで胸の中で甘い疼きとなる。

私も好きよ

そう返すと彼は本当に嬉しそうに笑うから。
笑って抱きしめてキスしてくれるから、私も飽きることなく繰り返す。
彼に愛されて本当に幸せだと思う。



好きだよ

彼女が好きだと想いを伝えることを許されてから、一体どれだけ繰り返しただろう。
そういうたびに彼女の瞳は僕に向けられる。
どこを向いていても、必ず僕の方を向いてくれる。
それは僕にとって甘美な、彼女にとって呪縛の言葉。
繰り返し繰り返し伝える。
君を愛しているのは僕なのだ。誰よりも君を愛しているのは僕なのだと。

私も好きよ

それでももっと求める僕は、彼女を腕に囲ってまた繰り返す。
かわいそうに。
僕なんかに愛されて。
綺麗な君はいつか天空に還るのだろうか。
その恐怖に脅える僕は何度でも繰り返す。

好きだよ。

繰り返されるたびに一枚ずつその羽が毟り取られていることに君は気づいているだろうか。
気づいたときにはもう飛び立てない。
その時に悲しい顔をした君は見たくないんだ。
だから繰り返す。

好きだよ

それが君の心を惑わす媚薬になりますように。



【何度でも好きというよ（君が此処まで堕ちて来るまで）】／本音（を隠して）五題