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シリアスからギャグまで書きなぐり。  ギン乱(BLEACH)と主ビア(DQ5)を取り扱っています。
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いつぞやの続きです。


「いつも眠りは浅いほうだから」
旅をしてると気配に敏感になるんだ、と彼は笑って言ったけれど、ビアンカは笑えなかった。
「それっていつも仮眠してるみたいな状態ってこと?」
「うーん、でもそれに慣れちゃってるからな。仮眠ってかんじでもないけど」
心配そうに眉を寄せるビアンカにリュカは気づかない。
「言われてみればあんなにぐっすり寝たのは久しぶりかもしれない」
「うちに泊まった時?久々のベッドだったの?」
「いや、そういうわけじゃないけど。宿屋にも泊まったりしてたから」
「じゃあどうして?」
「・・・安心したのかも」
「え?」
「なんていうか、ビアンカのうちの空気とか匂いとか懐かしいかんじとか。ここなら安心できるって思ったのかな」
もう懐かしむ家も共に語り合う家族もいない。
そんな環境で10年もこの幼馴染は過ごしてきたのだと思うと、胸が苦しくなる。
彼の家族の代わりにはなれないけれど、せめて懐かしむことのできる記憶の一つとして彼を癒してあげられたらいいのに、簡単にはその方法が思いつかない。
「うちから枕でも持って来ればよかったかしら」
「枕?」
心の声のつもりが、うっかり口に出してしまっていたらしい。
「せめてうちの枕でもあれば、ここでもリュカはちゃんと寝られるかと思って」
「なんだよそれ。枕持参で旅に出るなんて聞いたことないよ」
冗談よ、と二人でクスクスと笑いあう。
二人で軽口を言い合う時間がとても心地よかった。
けれど、こんな時間もリュカにとっては休息にあててあげたほうがいいのではないだろうか。
ふとビアンカは思い立った。
「ねぇ、リュカ。こんな時間でも少し寝ておいたら?今日の夜も見張り当番よね?」
「え?そうだけど、まだ眠くないよ」
「ダメよ!ただでさえ少ないリュカの休息時間なのに、私ったらごめんなさい」
ビアンカと話をする時間のほうが何倍も貴重だと考えるリュカの側でビアンカはてきぱきと毛布などをそろえ始めた。
「これでよし!さ、おやすみなさい」
満足げにその場を立ち去ろうとするビアンカをリュカは制した。
「待ってよビアンカ。いきなり寝ろって言われても」
「体を横にしてるだけでもずいぶん違うわよ?」
「でも・・・それこそ枕でもないと寝られないよ」
「船室に行けばいいじゃない」
「こんな明るいうちじゃ、熱くて船室になんていられないよ」
「うーん。何か枕になりそうなもの・・・」
リュカに悪戯心が芽生えた。
「じゃあさ、ビアンカの膝枕がいいな」
「は?」
驚いて目を見開くビアンカにリュカは内心ほくそ笑んだ。
これであきらめてくれるだろう。
「ビアンカが膝枕してくれたら僕も寝るよ」
ビアンカは目を大きく開いた表情のまま硬直している。
ビアンカを驚かせたことで満足したリュカが、ウソだよ、この話はおしまい、そう言いかけた時だった。
「・・・わかった」
今度はリュカが目を見開く番だった。
ビアンカは暖かい日差しが降り注ぐ甲板に座り込み、膝をポンポンと叩いた。
「どうぞ?」
白昼夢でも見ているのだろうか?
もしかして僕はもう眠ってしまっていたのか?
目の前で自分を見上げるビアンカを見ながらリュカは真剣にそう思っていた。






あれれ~?おじさ~ん。おかしいなぁ。なんでこんなに長くなってるんだろうね?なんでまだ終わってないんだろうね?続きは解決編で!真実はいつも一つ!

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